使い方(基本編)

開発者兼執筆者:転生神武天皇



画面構成と実行手順
phQR(phqr.exe) を起動し、以下の手順で変換をします。



(1) キャリアを選択
 携帯端末のキャリアを選択します。
[テキスト]モードでは特に関係ありませんが、[メール作成]、[アドレス登録]、[URL登録]モードではキャリアによって書式が違いますので、ここで 選択します。

(2) モードを選択
 用途に合わせて[テキスト]、[メール作成]、[アドレス登録]、[URL登録] の4つから選択します。
ただのテキスト(URL等を含む)を作成する時は、[テキスト]モードにします。 

(3) 文字を入力
 QRコードに変換したい文字を入力します。
上限を超えた文字数を入力すると、複数のQRコードに区切られます。(意図的に区切ることもできます)

(4) QRコード作成ボタン
 ボタンを押してコードを作成します。(5)の領域にQRコードが表示されます。
左にあるチェックボックスを押しておくと、QRコードが自動的に作成されるようになります。
 
(5) QRコードの表示領域
 「余白」「色」「大きさ調節スライダー」で、QRコードの表示方法を自由に変更できます。 
(6) 絵文字
 3つのキャリアとも、それぞれの絵文字を含めることが出来ます。 (バイナリデータがQRコードに含まれることになるので、機器によっては正常に読みとれない可能性があります。) 


(1)~(6)の後、

・表示の色や大きさを調整する
・携帯電話、QRコードリーダーで読ませる
・クリップボードにコピーする
・BMPファイルに保存する
・印刷する
・テキストファイルに保存する
などを行うことができます。
基本的には、この手順で実行することになります。



使い方(応用編)


区切りボタン
1つのQRコードに含められる文字数には、文字種によって限界があります。
そのため、自動的に区切られて複数のQRコードに分かれます。

でも場合によっては、区切りの箇所を決めて複数のQRコードを作成したい時があるかと思います。
その場合には、区切りたい箇所にカーソルを置いて、[区切り]ボタンを押します。
詳しくは、[区切りについて] を参照


色変更
色変更で、一番下の "選" を指定すると、[...] のボタンから好きな色を選択できます。
あまり淡い色を選ぶと、QRコードとして使い物にならない可能性がありますので、注意してください。


大きさ変更
スライドバーをスライドさせると、QRコードの表示サイズが変わります。
小さい順に、1セル当たり、1ピクセル、2ピクセル、3ピクセルとなっています。4つ目以上は、特に整数倍にはなっていません。


等幅テキスト表示
左下にある"テキストデータ"ボタンをクリックすると、等幅テキストが表示されます。
横幅は、デフォルトでは1行当たり全角10文字の機種に合わせています。(オプションで調整できます)
アスキーアートの表示の確認や、実際にQRコードに含まれる文字の確認をすることができます。
また、文字数が多くて区切られている場合、1つのQRコードに含まれた文字を確認することもできます。


BMPファイル
QRコードのデータは、BMPファイルに保存することができます。画面に表示されている大きさの画像ではなく、
1セル当たりのピクセル数を設定することで保存される BMPファイルの大きさが決まります。
詳しくは、[BMPファイルについて] を参照


テキストファイル
QRコード用のテキストデータを、txtファイルに保存することができます。
また、文字ボックスに入力したテキストの全てを1つのtxtファイルに保存し、後で読み込ませることも出来ます。
詳しくは、[txtファイルについて] を参照


絵文字
絵文字は、キャリア毎に3種類あります。
携帯電話以外のデバイスで絵文字を読み込んだり、
別のキャリアで読み込んだ場合の動作は予測できませんので、行わないでください。
絵文字ダイアログの [pin] をクリックしておくと、絵文字画面を残したままメインウインドウを操作できます。
使用した絵文字の履歴はキャリア毎に5個まで保存されます。


絵文字履歴
絵文字ボタンを使用すると、絵文字履歴ボタンが右側に表示されるようになります。
この履歴ボタンを使用すれば、絵文字一覧のウインドウを開くことなく、絵文字が入力できます。
また、履歴ボタンの上に小さなボタンも表示されますが、これを押すとポップアップメニューが開き、よく使う絵文字として固定させることや、場所の入れ替 え、絵文字の変更、削除などが出来ます。


印刷機能
メニューバーかツールバーのボタンから、[印刷]を選択すると、印刷設定画面が開きます。
印刷するQRコードの大きさと、1枚に複数のQRコードを印刷するかどうかの設定ができます。
(印刷はおまけ程度に付けた機能ですので、あまり複雑なことは出来ません。)








各種設定


入力ファイルの拡張子フィルタ
拡張子フィルタで先頭の"."は不要です。付けなくて構いません。
拡張子フィルタに"csv"を指定できません。(Outlookインポートで使用するため)


誤り訂正レベル
通常は、"15%(M)"のままで構いません。7%にすれば多くの文字を1つのQRコードに含められますが、読みとりにくくなります。
逆に 30%にすれば、含められる文字数が減りますが、読みとりやすくなります。


QRコードバージョン(型)の範囲指定
指定した2つの範囲のQRコードが生成されます。出来るだけ小さい型を生成しようとします。
例えば、5型~10型 を指定した場合、文字が1文字しかなくても5型を生成します。文字が多くて指定した型の範囲を外れそうになれば、複数のQRコード になります。


QRコード自動作成タイマー
自動作成の時の内部カウンターを調整します。通常は"ふつう"にしてください。
低スペックのパソコンでは処理が追いつかないことがあり、その場合は"ゆっくり"にしてください。
複数のQRコードを生成する場合で処理を速めたい場合は、"はやい"にします。







各種制限値

phQRで扱える文字数や履歴数、
ファイルサイズにはいくつかの制限があります。


ファイルサイズ
読み込めるテキストファイルは、最大100KBです。
また、1行当たりの最大サイズは、2KB(2048バイト)です。


エディットボックス(1行ボックス)
200バイトが上限です。200バイト以上を入力することはできますが、200バイト以降の文字は扱われません。
特に、電話番号とメールアドレスは、より少ない文字数の制限があります。
エディットボックスからファイルへの保存、ファイルからエディットボックスへの読み込み、またはQRコードへの変換のいずれの場合にも適用されます。

以下の項目が該当します。
 200バイト: 件名、アドレス帳の名前、フリガナ、住所(au)、個人データ
 64バイト:  メールの宛先、アドレス帳のメールアドレス
 36バイト:  電話番号


テキストボックス(複数行ボックス)
20KB(20480バイト)が上限です。20KB以上を入力することはできますが、20KB以降の文字は扱われません。
テキストボックスからファイルへの保存、ファイルからテキストボックスへの読み込み、またはQRコードへの変換のいずれの場合にも適用されます。

以下の項目が該当します。
 ・テキストモード
 ・メールの本文


メールアドレス数
履歴に保存できるメールアドレス数は、30個までです。


絵文字履歴数
絵文字履歴数は、5個です。
よく使う絵文字として固定の絵文字を設定できますが、この数を含めて5個が上限です。





txt(テキスト)ファイルについて

phQRで扱われるtxtファイルについてです。


通常のテキストの読み込み
以下のいずれかの方法でテキストファイルを読み込ませることが出来ます。
 ・ツールバーの[開く]
 ・メニューの[ファイル]-[テキストを開く]
 ・ウインドウ内にドラッグ&ドロップ
 ・送る(send to)や、exeファイルへのドラッグ&ドロップで起動

オプションにて、ドラッグ&ドロップで".txt"以外のファイルも読み込むようにできます。
(拡張子の指定は、最大20個です。バイナリファイル用の拡張子は指定しないでください。)
読み込み先は、テキストモードかメールモードの本文の箇所になります。
そのため、テキストモードかメールモードにした状態で読み込ませてください。

"< **** >" という書式が1つ以上含まれていると、通常のテキストではなく、
 "文字ボックス用"のtxtファイルとして扱われます。



文字ボックスの内容をtxtファイルへ保存
全ての文字ボックスに入力した文字を、1つのtxtファイルの保存しておくことが出来ます。
(次回の起動時に、ここで保存しておいたtxtファイルを開くことで、編集作業が容易になると思います。)

名前を付けてファイルを保存する時に、"全てのモードのテキスト" か、"現在のモードのテキスト" を選択します。
"< **** >"タグが付与された形式でtxtファイルが保存されます。


txtファイルを文字ボックスへ読み込み
"< **** >"タグが付与されたtxtファイルを開くと、
txtファイルで指定された文字ボックスへ文字を読み込ませることができます。
通常のファイルを開く場合と同様にツールバーの[開く]ボタンか、メニューの[ファイル]-[テキストを開く] から行います。


文字ボックス用の書式
文字ボックス用のtxtファイルは、以下の書式で保存されます。以下の書式に従って作成すれば、
文字ボックス用のtxtファイルをエディタで作成することもできます。
(※実際に記述するのは黒字の部分です また、必要ない項目は空行にします)
< text >   (←この行からテキストモード用の文字です)
ここの文字が
テキストモードの文字ボックスに
読み込まれます。

< mail >   (←この行からメールモード用の文字です)
mail@###.com    (←1行目: メールアドレスです)
【報告】例の件について    (←2行目: メールの件名です)
こんにちは、例の件についてお知らせします。
実は、○○となりました。
では。

< address >   (←この行からアドレス帳モード用の文字です)
転生神武天皇    (←1行目: 名前です)
てんせい じんむてんのう    (←2行目: フリガナです)
03-3000-XXXX    (←3行目: 電話番号1です)
090-9999-XXXX    (←4行目: 電話番号2です)
0120-YYY-XXXX     (←5行目: 電話番号3です)
mail1@###.com    (←6行目: メールアドレス1です)
mail2@$$$.com    (←7行目: メールアドレス2です)
mail2@%%%.com    (←8行目: メールアドレス3です)
中学時代の友人   (←9行目: 個人データです)
福岡県○○市△町1-1-1  (←10行目: au用の住所です)

< url >   (←この行の次の行からテキストモード用の文字です)
フェニックスゲームズ    (←1行目: サイトの名前です)
http://ドラゴン.tk/    (←2行目: URLです)

 
・< text >、< mail >、< address >、< url >の4つのモードの順序は、どのような順で記述されていても構いません。
・< **** > だけが記述された行は特殊タグとして扱われますので、この文字をデータに使用できません。
・巨大なテキストファイルを読み込ませることはまずないと思いますが、ファイルサイズや文字数に制限があります。













BMPファイルについて

phQRで扱われるBMP(画像)ファイルについてです。



QRコード1つをBMPへ保存
QRコードを画像ファイル(BMP形式)として保存するには、ツールバーのか、メニューの[ファイル]-[BMPを保存] を選択します。
保存されるQRコードは、表示されているものが対象になります。そのため、1つも作成されていないとエラーになります。


作成されたQRコード全てをBMPへ保存
QRコードが複数作成された場合に、その全てのQRコードをBMPファイルへ保存するには、ツールバーのか、メニューの[ファイル]-[全てのBMPを保 存] を選択します。
QRコードの数だけBMPファイルが生成されます。
2つ以上のQRコードが作成されていない場合は実行できません。
保存時には、付与する連番文字を以下の6つのタイプから選択します。

ベースファイル名を aaa.bmpとした場合
 
  [設定項目]    [ファイル名(作成例)]
 ・先頭に 01-、02- :  01-aaa.bmp, 02-aaa.bmp ...
 ・先頭に 01_、02_ :  01_aaa.bmp, 02_aaa.bmp ...
 ・先頭に (01)、(02) :  (01)aaa.bmp, (02)aaa.bmp ...
 ・後ろに -01、-02 :  aaa-01.bmp, aaa-02.bmp ...
 ・後ろに _01、_02 :  aaa_01.bmp, aaa_02.bmp ...
 ・後ろに (01)、(02) :  aaa(01).bmp, aaa(02).bmp ...
 のようになります。


BMP保存のオプション
オプションにて、出力されるファイルの セル1つ当たりのピクセル数 と 上下左右の余白(クワイエットゾーン)のセル数 を設定できます。
また、表示されている色で保存する設定もあります。(虹色は保存出来ません。)
パレット2つのみを使用した256色BMPで保存されます。


BMPファイルの読み込み
phQRは、BMPファイルの読み込んで表示することや、デコード(QRコードからテキストデータの読み出し)には対応していません。














区切りについて

テキストデータの"区切り"と、その方法について紹介します。
※phQRの「区切り」は、複数のQRコードで1つのデータを構成するタイプの"分割/連結用QRコード"とは異なります。


テキストデータの区切り
あまりにも長いテキストデータは、1つのQRコードに収まりきらないので、
区切って複数のQRコードに分ける必要があります。この区切り処理は自動的に行われます。
また、任意の位置で意図的に区切ることもできます。
テキストモードで、[区切り] ボタンを押すか、Ctrl+Enterキーを入力することで、カーソルの位置に
"[split]"
の文字が1行分挿入され、その文字の前後で区切られます。
(注意:"[split]"の行に他の文字があると、区切りは無効になります)


区切りの文字数
1つのQRコードに収まる文字数は、2つの設定(誤り訂正レベル、作成するQRコードのバージョンの範囲)を変更することで変わってきます。
また、同じ種類の文字が連続している場合の方が、連続していないものよりもたくさんの文字を収めることが出来ます。

誤り訂正レベルを高くすると読みとりやすくなりますが、1つのQRコードに含められる文字数が減ります。逆に誤り訂正レベルを低くすると機器によっては読 みとりにくくなるかもしれませんが、1つのQRコードに含められる文字数が多くなります。


例1)QRコードバージョン"2" の場合、 誤り訂正レベル 文字 バイト数(文字数) 読みとりやすさ
L (7%) "むかしむかし、あるところにおじいさんとお"  38バイト(19文字) ↑読みとりにくい
M (15%) "むかしむかし、あるところにおじい"  30バイト(15文字) |
Q (25%) "むかしむかし、あるところ"  24バイト(12文字) |
H (30%) "むかしむかし、あ"  16バイト(8文字) ↓読みとりやすい

例2)誤り訂正レベル "M"、QRコードバージョン"2" の場合、 パターン 文字 バイト数(文字数)
英字連続+ひらがな連続 "abcdefghijあいうえおかきくけ"  28バイト(19文字)
英字とひらがなが交互 "aあbいdうeえe"  13バイト(9文字)

上記は一例です。このバイト数(文字数)が含められることを保証しているわけではありません。







開発者ブログ・神武天皇の転生日記